地方でフリーデザイナーになるなら「上流〜下流」を知ろう!オールラウンダーな仕事をする人に話を聞いてきた

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島根県雲南市にUターンした方にお話を伺ってきました。

現在は、フリーのデザイナーとしてWebサイト運営や、地域に関わる仕事をしている日野さん。一度外に出たからこそ見えてきた貴重な視点を知ることができました。

フリーランスとしての仕事の受け方なども参考になったので、紹介します。

島根ではWebとビジコンの企画を

島根にUターンで戻ってきたデザイナーの日野さん

地元を出てから戻ってくるまでは何をされていたんですか?

まずは、大阪の専門学校に行きました。高校卒業後ですね。インターネットの仕事をしたかったんです。その後、大阪のWeb制作会社に就職しました。

会社には6年半いましたね。その後、地元へ戻ってきました。

Webという人材の流動性が高い業界にいたわけですが、一度も転職はせず?

はい。しませんでしたね。転職を考えた時期もあったのですが、その度にタイミングよく立場も上がっていって、機会を逃しました。

なぜ都会から地元に戻ってきたのでしょうか?

地元が好きだったからです。そもそも、雲南を出る時に30歳の節目で戻ろうと思っていたんです。

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地方でフリーランスとして働くことについて

こちらではどんな仕事を?

フリーランスとしてWebの仕事と、地域の仕事を半分ずつ行っています。

Webの仕事はプロモーションなどの設計部分がメインです。デザイン、コーディングもできますが、今は上流工程の仕事をしています。

地域の仕事は、(雲南ではない地域の)ビジネスコンテストの企画、雲南市にある木次という地域の空き家調査などを行っています。行政と関わる仕事もやっています。

仕事はどのように受注しているのでしょうか?

紹介がほとんどですね。営業はしてないです。やはり、これは地域の方と繋がるのが大事だと思っています。

Webと地域の仕事のバランスはどうですか?

今はまだこのバランスでいいですが、最終的にはWebの比率を抑えて他のことをやりたいですね。こっちに来て、やりたいことが増えているので、そちらにも着手したいな、と。

仕事は1つに依存せず、複数の仕事をやってバランスを取りたいと思っています。

地方でWebの仕事をやるって難しいんですかね?

そうですね。都会のやり方では、採算性が合わないんですよ。

島根に戻ってきたばかりの頃は、前の会社にいながらリモートワークしていたのですが、そこで限界を感じました。営業拠点を山陰に置くのは現実的じゃないんですよね。

需要の数もそうですが、価格が2~3倍違うんですよ。企業にとって、Webサイトの重要性も低いですし。

そうした中で、Webの仕事をしたい人はどうやって仕事を獲得すればいいのでしょうか?

上流から下流の仕事まで、幅広くこなすことですね。

今の私の仕事は、上流工程が多いですが、コーディングなどの下流工程を求めるクライアントさんもいます。なので、上から下までできるようにしておくと、全部の仕事がきます。

都会は分業で「企画」「コーディング」などと職種で分けられていますが、地方だと全部できるオールラウンダーが重宝されます。カメラ撮影とかもそうですね。

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地元を面白くする人が集まる場所を作りたい

Web業界出身とのことですが、地域の仕事をやる理由は何ですか?

やりたいことだから、です。

逆に言うと、Webは「確実な収入を得るための仕事」という位置付けです。やりたいこととお金を結びつけると、あまり良くないという持論を持っていまして。そうなると、「好き」が離れてしまうというか。

やりたいことを仕事にすると、お金を強く意識しないようになるので、過度な儲けに走らなくなると思うんです。その一つとして考えているのが、「雲南を面白くしたい人が集うBAR作り」です。

雲南には、飲みながらいろんな人たちが集って話す場所がありません。飲み屋さんはありますが、スクリーンやWi-Fiがあり、パソコンを使って集まれる場所がないんです。

なので、そうした場所を作りたいな、と。この欲求は移住してから出てきました

※※ちなみに、日野さんのプランは幸雲南塾という地元のビジネス塾で発表されたもの。

プラン名 『最高にゆるくて語れるBar(場)創り』

「存続する元気な地域を目指すため、まずは”目的地/活動拠点”を創ります。その場でカフェ/バー/展示ブース/事務所を兼ね備えた施設を運営し、地域のプロモーション活動を行います。“ここにくると面白い事が起こる”そういう目的地にします。」

参照:<幸雲南塾2015最終報告会〜フォトレポート!>

Webではなく、地域の仕事をしようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

大阪で開かれた、島根のU/Iターンフェアですね。当時は、会社員だったのですが、将来のことを考えて行ってみたんです。そこで会った人に衝撃を受けました。

そして、その方に移住支援コーディネーターを紹介してもらいました。そこから、人脈が広がっていき、地域の仕事をやりたいと思うようになりました。

地元に戻ってくることで、どんな仕事がしたいかを見つめ直せたのは大きかったです。

島根にUターンで戻ってきたデザイナーの日野さん
(雲南の自然の中でノマド作業する日野さん)

独身フリーランスは二地域居住を!

地方でフリーランスとして働く中で、大事なことって何でしょう?

都会に出ることですね。

1ヶ月のうちの1/3は、都会に行かないとダメですね。山陰地域であれば、大阪に1週間くらい。理由は、メインで活動する地域に染まってしまうからです。違う見方ができなくなるんですよ。

でも、都会に出て違った環境を見てから戻ってくると、また違った見方ができて、その地域の良いところ・悪いところがわかってくるんです。これは、仕事に活きます

なので、フリーランスとして仕事をしたい方には二地域居住をおすすめします。独身であれば、特に。

雲南には、フリーランスの方っているんですか?

フリー一本はなかなかいないですね。二足のわらじで、週末や本業が終わった後に活動している方はいますが。

ご両親は、フリーランスの概念とか仕事の内容を理解されてますか?

あまりわかっていないようです(笑)。

興南塾でBARのプレゼンをした時に、両親もいて、そこでざっっくりと理解したという感じです。ですが、応援してくれているので、ありがたいです。

都会のフリーランスと違うことってあります?

あまりないですね。締切前が大変なのは変わりませんし(笑)。実際、昨日まで(インタビュー前日)は大変でした。

土日、平日関係ないですね。逆に仕事が落ち着いているときは、平日にゆっくりする、なんてこともあります。

仕事柄、土日に仕事が入ることも多いです。なので、「平日は事務作業、土日は地域のイベントに行ってお手伝い」という週もあります。仕事は楽しいので、このライフスタイルに満足しています

会社を辞めて自由を手に入れた

ぶっちゃけ、移住前と後だと、どっちの生活がいいですか?

今の方がいいです。心のよりどころがありますし。

社会的地位を考えれば、会社員の方がいいんでしょうが、こっちに帰ってきてからはそういう考えがなくなりました。

鎖から解き放たれ、自由になれた感じがします。自由になるためには、やらなきゃいけないことがたくさんあることにも気づきましたが。

わかります(笑)。フリーランスってある意味ブラック企業ですよね

はい(笑)。不安が増えたのは確かです。あと、こっちにずっと居ると、なまけちゃうので緊張感があるところに行くのも大事です。

色々と共感するところがありました。お話を聞かせていただき、ありがとうございました!

やりたいことは変わってくるので、ギッチギチに設計しなくていい

お話を聞いて感じたのは、やりたいことって実は明確に決めすぎない方がいいのではないか?ということ。

日野さんの例からわかるように、やりたいことってコロコロ変わっていくんですよね。僕もブログを始めた当初は、地方特集をするとは考えてなかったですし。

でも、ブログをやっていくにつれて、低コストで住める地方に興味が湧いてきて、会社員をやってる時期に移住イベントに参加したりして魅力を感じるようになりました。

そして、今は全国を回って地方で生きる人の人生を報じる「生き方ジャーナリスト」みたいなことをやってますからね

「やりたいこと」はなくていい

3年前の自分からしたら、考えられないことですよ。なので、「やりたいことがない」と悩んでいる人は、別にやりたいことを決めなくていいんですよ。

何かを一生懸命やってたら、それが出てきますから。と、そんなことを思い出したインタビューとなりました。

ではまた!

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